18歳新成人、最少112万人 卯年生まれは997万人
総務省は31日、2023年1月1日時点の人口推計を発表した。成人年齢を18歳に引き下げる改正民法が22年4月に施行されたことを受け、新成人は、22年中に18~20歳に達した計341万人となる。このうち18歳の新成人は112万人(総人口に占める割合0.89%)と、少子化を反映して過去最少だった。卯(う)年生まれは997万人。
新成人はこのほか、20歳が117万人(0.93%)、19歳が113万人(0.90%)と、年齢が下がるごとに減少。22年1月1日時点の20歳の新成人123万人(0.98%)を下回り、少子化の進行が鮮明に浮かんだ。
卯年生まれは、干支(えと)では午(うま)年、酉(とり)年に次いで3番目に少ない。年男は485万人、年女は513万人。生まれた年で見ると、1975年生まれで2023年に48歳となる人が186万人と最も多く、1951年生まれの72歳が171万人、63年生まれの60歳が157万人と続いた。2011年生まれの12歳は104万人だった。
著名人では、生物学者でノーベル生理学・医学賞受賞の利根川進さん(39年)、直木賞作家の桐野夏生さん(51年)、お笑いコンビ「ダウンタウン」の浜田雅功さん(63年)、人気漫画「ONE PIECE(ワンピース)」の作者、尾田栄一郎さん(75年)、俳優の長沢まさみさん(87年)、レスリング選手で東京五輪女子50キロ級金メダルの須崎優衣さん(99年)らがいる。
人口推計は、5年に1度の国勢調査を基に、出生数や死亡数などから算出。国内に3カ月を超えて滞在する外国人も含まれる。〔共同〕