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関西馬反撃へ待望の勝利 シャフリヤール、ダービーV

5月30日の第88回日本ダービー(東京芝2400㍍)で2021年の春の3歳GⅠ戦線が終了した。皐月賞(中山芝2000㍍)、NHKマイルカップ(東京芝1600㍍)、オークス(同芝2400㍍)では関東馬が1、2着を占めるなど、関西馬は不振。そんななか、ダービーでシャフリヤール(牡、栗東・藤原英昭厩舎)が勝ち、関西馬が一矢報いた。例年、3歳GⅠ戦線は関西馬優位で進むことが多く、今年の状況は極めて異例。ダービー優勝を弾みに関西馬の巻き返しが期待される。

ダービーは関西馬にとって待望の勝利だった。最後の直線で先に抜け出した皐月賞馬、エフフォーリア(牡、美浦・鹿戸雄一厩舎)をめがけてシャフリヤールが鋭い末脚で伸び、わずかに鼻差だけ前に出たところがゴールだった。騎乗した騎手の福永祐一は「馬の力に助けられた。最後の最後まで素晴らしい末脚を使ってくれた」とパートナーをたたえた。

下馬評では関東馬優勢だった。エフフォーリアが1番人気。2番人気には牝馬ながらも素質を買われたサトノレイナス(美浦・国枝栄厩舎)が推された。

3歳三冠の第一関門である皐月賞の結果をみると、それも仕方の無いことだった。皐月賞はエフフォーリアが2着に3馬身差をつける圧勝。2着にもタイトルホルダー(牡、美浦・栗田徹厩舎)が入り、関東馬が1、2着を独占した。関西馬は例年より振るわなかった。

皐月賞だけでなく、他のGⅠでも関東馬に押されていた。牝馬のクラシック戦線では桜花賞(阪神芝1600㍍)こそ、白毛でも話題を集めたソダシ(栗東・須貝尚介厩舎)が勝ったが、2~4着は関東馬。2冠目のオークスではユーバーレーベン(美浦・手塚貴久厩舎)が1着、アカイトリノムスメ(同・国枝栄厩舎)が2着と関東馬が上位を占めた。

1600㍍戦線の3歳王者を決めるNHKマイルCも勝ったシュネルマイスター(牡、同・手塚貴久厩舎)、2着のソングライン(牝、同・林徹厩舎)ともに関東馬だった。

春の3歳GⅠは5戦あるが、21年は2着以内に入った10頭のうち8頭が関東馬だった。競馬界は「西高東低」といわれるほど、関西に実力馬が多い。実際、20年は春の3歳GⅠはすべて関西馬が勝ち、19年も4勝を挙げた。2勝にとどまった21年はかなり珍しい年といえる。

秋のGⅠ戦線に向け、関西の3歳馬の巻き返しが期待される。その兆しがみえたという点で、シャフリヤールのダービー制覇には大きな意味がある。

(関根慶太郎)

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