位置見失い飛行、燃料切れ 有明海小型機事故で安全委
2022年4月、3人乗りの小型機が有明海に不時着し2人が溺死した事故で、運輸安全委員会は30日、調査報告書を公表した。男性機長が自機の位置を見失ったまま飛行を続けたため燃料切れとなり、エンジンが停止して不時着したとしている。
報告書によると、機長が地上の目標物から目を離しているうちに、どこを飛んでいるか分からなくなった可能性があると指摘。周辺の地形に不慣れで、航空図も持っていなかった。
事故は22年4月18日に発生。訓練飛行のために熊本県阿蘇市を離陸し、福岡県大牟田市の三池港から西に約10キロの海に不時着した。機長(当時80)と同乗の男性(同82)が死亡した。練習生は無事だった。〔共同〕