磯崎新さん死去 プリツカー賞受賞の建築家、91歳 - 日本経済新聞
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磯崎新さん死去 プリツカー賞受賞の建築家、91歳

(更新)

米ロサンゼルス現代美術館や茨城県のつくばセンタービルなどの設計で知られる国際的な建築家の磯崎新(いそざき・あらた)さんが12月28日、老衰のため那覇市の自宅で死去した。91歳だった。葬儀は近親者で行う。喪主は長男、宙氏。

大分市出身。東京大学大学院の博士課程を修了。丹下健三さんに師事し、1963年に磯崎新アトリエを設立した。70年の大阪万博では丹下さんらと共に「お祭り広場」などを手がけた。

大分県立大分図書館(現アートプラザ)、群馬県立近代美術館で日本建築学会賞を受賞。「ポストモダン建築」の旗手として、つくばセンタービルや水戸芸術館なども手がけた。

海外ではロサンゼルス現代美術館、バルセロナ五輪屋内競技場などを設計。トリノ冬季五輪競技場も話題になった。後続の日本人建築家を世界に紹介し、国際コンペの審査員を多く務めた。

96年のベネチア・ビエンナーレ国際建築展では日本館コミッショナーを務め、阪神大震災の廃虚を再現した展示が最高賞の金獅子賞を受けた。王立英国建築家協会ゴールドメダルのほか、2019年には「建築界のノーベル賞」とされるプリツカー賞を受賞した。09年5月、日本経済新聞に「私の履歴書」を執筆した。

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