オムロンの4~6月期、純利益2.1倍 制御機器事業が好調
オムロンが29日発表した2021年4~6月期の連結決算(米国会計基準)は、純利益が前年同期比2.1倍の201億円だった。ファクトリーオートメーション(FA)関連の制御機器事業が欧州や東南アジアなどで伸びた。
売上高は28%増の1881億円だった。制御機器事業の売上高は35%増の1109億円となり過半を稼いだ。ヘルスケア事業の売上高も31%増の348億円だった。営業利益は2.1倍の258億円だった。
日戸興史最高財務責任者(CFO)は「7~9月期以降も事業環境は好調」と話し、電気自動車(EV)や電池メーカー向けの制御機器が堅調に推移するとした。ヘルスケア事業では体温計需要が落ち着いたものの、血圧計の販売が世界で伸びるとの見通しを示した。ただ、部材不足や物流費高騰の影響を考慮して、22年3月期通期の業績見通しは据え置いた。