大阪の小学校、異臭で全児童下校 22人搬送も軽症か
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29日午前9時15分ごろ、大阪府豊中市の市立豊南小学校で「校舎から硫黄臭がする」と校長から119番があった。大阪府警や豊中市消防局によると、児童33人が体調不良を訴え、うち22人が病院に搬送されたが軽症とみられる。学校は同日、全児童約290人を下校させた。
消防などが異臭騒ぎがあった南校舎に加え、家庭科室や理科室がある別の校舎もガス検知器を使って調べたが、硫黄などの成分は検知されなかったという。学校側は安全が確認されたとして、30日から授業を再開する。
豊中市教育委員会などによると、同日午前8時55分ごろ、生徒や教員が南校舎で異臭に気づき、校長に知らせた。当時1時間目の授業中だった。南校舎には1、2、6年生の教室のほかに音楽室や職員室、保健室があるという。
豊南小はこの日の授業を取りやめ、児童や教職員は体育館に避難。その後体調に問題のない児童は迎えに来た保護者に引き渡され、順次下校した。現場には消防車や救急車16台が出動し、周囲は騒然となった。
豊南小は児童約290人が在籍し、阪急宝塚線庄内駅から東に約600メートルの住宅街にある。