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「心動く瞬間あれば光栄」 コロナ下の五輪に感謝や迷い

ソフトボール決勝で米国を破って金メダルを獲得し、宇津木監督を胴上げする日本ナイン(27日、横浜スタジアム)=共同

新型コロナウイルス感染者が東京を中心に急増するなか、東京五輪の熱戦が続いている。日本勢の活躍に歓喜が広がる一方、感染拡大の懸念から開催自体に反対する声は根強い。「われわれアスリートの姿を見て、何か心が動く瞬間があれば本当に光栄に思います」。夢の舞台に立てたことへの感謝、消えないためらい――。出場選手らは複雑な思いを言葉にしている。

「このご時世で五輪を開催するというのに迷いもあった」。ソフトボールの宇津木麗華監督(58)は金メダルを決めた決勝戦後、こう明かした。北京五輪以来となる頂点。「国民の皆さんがすごく支持してくれたことが一番、一番の力になった。感謝の気持ちでいっぱいです」としみじみと話した。

感染対策のため、大半の競技会場は無観客となった。大会直前の強化試合で「真剣にもう一度、検討していただきたい」と観客をスタジアムに入れるよう訴えたサッカー男子の主将、吉田麻也選手(32)は、22日の初戦を終えた後「こうなった以上は自分たちがやるべきことを、やれる状況でやる」と決意を語った。

キューアンドエースタジアムみやぎ(宮城県利府町)は、数少ない観客入りの競技会場となった。決勝トーナメント進出を決めた試合後、サッカー女子の杉田妃和選手(24)は「応援、手拍子で背中を押されたシーンもあった。盛り上げてもらえるのは選手としてはうれしい」と口にした。

男子73キロ級で優勝し、引き揚げる大野将平選手(日本武道館)=共同

フェンシング男子の見延和靖選手(34)は開会式に参加し「いろいろな人の努力の上で成り立っている」と実感したという。「皆さんの努力以上に努力して、恩返しができたら」。競泳男子で銀メダルを獲得した本多灯選手(19)は「また笑顔を届けられるように僕も頑張っていくので、皆さんもコロナに負けずに頑張っていきましょう」と呼び掛けた。

柔道男子73キロ級の大野将平選手(29)はリオ五輪に続く連覇を果たした後、インタビューで「賛否両論あることは理解しています。ですが、われわれアスリートの姿を見て、何か心が動く瞬間があれば本当に光栄に思います」とかみしめるように話した。〔共同〕

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