要介護者向け施設、7月4日から受け入れ 大阪府公開

大阪府は29日、新型コロナウイルスに感染した要介護の高齢者を受け入れる臨時医療施設を報道陣に公開した。40人が入所可能で、7月4日から入所者の受け入れを始め、2023年3月末までの運用を予定している。
自立歩行が困難な「要介護3」以上で、酸素呼吸器が不要な比較的軽い症状の患者の利用を主に想定している。施設には急激な容体悪化に備えて酸素濃縮器を10台配備したほか、たんの吸引器も用意した。

医師や看護師、薬剤師に加え、介護やリハビリを担う介護福祉士などのスタッフを最大で50人ほど配置する。入所者はリハビリをしながら、抗体カクテル療法などのコロナ治療を受けられる。

高齢者がコロナに感染して入院した場合、運動能力が低下して自宅や施設に戻るのが困難になる事例が多い。介護を並行して受けられる施設とすることで、早期の退院を目指す。
施設の担当者は「一人でも多くの高齢者を救いたい。一日でも早く元の生活の場に戻ってもらえれば」と話す。