JCRファーマ、京大に100万株寄付 本庶氏の若手育成に
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JCRファーマは5日、自社の株式、100万株を京都大学に寄付したと発表した。2018年にノーベル生理学・医学賞を受賞した京大の本庶佑特別教授が若手研究者の育成のためにつくった基金などに寄付し、年間2000万円ほどの配当金を活用してもらう。
5日の株価で計算すると、約19億円の株式を寄付した。本庶特別教授が若手研究者を支援するためにつくった基金が50万株、本庶氏がセンター長を務めるがん免疫総合研究センターの運営費をまかなう基金が50万株を保有する。
京大が12月に初めて配当金を受け取るのを機に5日に記者会見を開いた。JCRファーマの芦田信会長兼社長は「研究者のグローバルな活躍を後押しできれば大変名誉だ」と話した。本庶特別教授も「若手に安心して研究してもらえる運用をしたい」と語った。本庶氏は20年にも、ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長から10年間で計50億円の寄付をがん免疫総合研究センター向けに受けると発表した。
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