道頓堀のグリコ看板下に防犯カメラ 大阪、少年犯罪抑止

大阪・道頓堀の観光名所、グリコ看板下の遊歩道「グリ下」に集まる少年少女らのトラブルや犯罪を防ごうと、大阪府警南署はグリ下を映す防犯カメラ2台を設置し、3月2日に運用を始める。
南署によると、防犯カメラは道頓堀川に架かる戎橋下に設置され、川の両岸の遊歩道を24時間記録する。橋の上を映す防犯カメラはあるが、グリ下は死角になっていた。
グリ下には2021年夏ごろから、新型コロナウイルス禍で飲食店が休業し居場所をなくした少年少女らがSNS(交流サイト)などを通じ、集まるようになった。
一帯では未成年者の喫煙や飲酒が横行し、犯罪やトラブルも相次ぐ。昨年5月、SNSで知り合った京都府の女子中学生に「金を出せ」と脅し暴行したとして、署は少年(17)を逮捕。8月には福祉職員の男(25)がグリ下で知り合った別の少女にわいせつな行為をしたとして逮捕された。
南署は防犯カメラの映像を事件の証拠資料としても活用する方針。署の幹部は「子どもたちの安全安心を守りたい」と話している。〔共同〕