/

外国人やDV被害者に市営住宅安く賃貸 兵庫・尼崎市

兵庫県尼崎市は4月から、外国人やドメスティックバイオレンス(DV)の被害者など保証人を確保できず自力で住宅を借りにくい人向けに、市営住宅の空き室を低料金で貸し出す取り組みを始めた。支援団体と提携し生活困窮者の自立を助けるとともに、入居者の減少を抑えて地域コミュニティーの活性化を図る。

市によると、耐震基準の問題などで建て替えが必要で、入居募集を停止している26の団地の中から状態がいい約100戸を提供。こうした団地では空室の増加や入居者の高齢化により、自治会活動などに支障が出ていることが背景にある。

「コープこうべ第1地区本部」などの団体が市と目的外使用契約を結び、部屋を安い家賃で個人に貸し出す。団体側は使用料として1戸月額6500円を市に支払い、改修費用なども負担。借り手は最長で約13年住むことができる。

尼崎市の派遣社員の女性は4月下旬から3LDKの部屋(家賃3万円)に娘3人と住み始めた。2000年にウガンダ人の男性と結婚後、同国で暮らしていたが離婚。新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)で20年に収入が激減し、大学進学の時期だった長女を連れて同年秋に地元の尼崎市に戻った。

当初は家賃3万5千円の民間アパートで1年余り暮らしたが、10代の次女と三女も今年3月に日本に呼び、一時は4畳半一間に4人で住む状態に。心配した知人の紹介で、NPO法人「ウィメンズネット・こうべ」を通じ市営住宅を借りることができた。女性は「住む場所は行動力の基本。スペースを分けられるようになり、精神的にも楽だ」と話す。

市営住宅には5月下旬までにミャンマー人留学生らも含め計3戸に入居があった。同法人の代表理事は「DV被害者らは保証人の不在などを理由に物件を貸してもらえないことが多い。兵庫県は阪神大震災後に公営住宅も多く建っており、他の自治体にも同様の試みが広がれば」としている。〔共同〕

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン