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塩野義製薬、コロナワクチンの最終治験入り

(更新)

塩野義製薬は27日、開発中の新型コロナウイルスワクチンについて、ベトナムで最終段階の臨床試験(治験)を始めたと発表した。東南アジアなどで約5万人を対象に有効性を確認する。近く他社のワクチンとの比較試験も始める。取得したデータを基に、2022年3月末までの実用化を目指す。

2種類の最終治験を予定する。25日にベトナムで始めた治験では、プラセボ(偽薬)を投与した場合と症状の出方などを比較する。国内では人口の約8割がワクチンを接種済みのため、接種が進んでいないフィリピンなどでも治験の参加者を集める。

塩野義はベトナム政府と11月に感染症対策での連携について基本合意し、ワクチンの現地での治験や製造技術の移管に向けて協議を進めていた。

22年1月にも始める別の最終治験では、数千人を対象に国内で承認されている他社のワクチンと有効性を比べる。

塩野義が開発するのは遺伝子組み換えで作ったウイルスの一部を活用する「組み換えタンパクワクチン」。8月にワクチンの能力を高める補助物質「アジュバント」を変えて治験をやり直し、10月から国内の成人約3100人を対象とした中期の治験を始めていた。

3日には米ファイザー製の「メッセンジャーRNA(mRNA)」タイプのワクチンを2回接種してから6カ月以上経過した成人を対象に、追加接種向けの治験も始めた。

開発と並行して生産拠点の整備も進めており、岐阜県の協力工場で年3000万人分以上の供給体制の構築を急ぐ。

現在国内で承認されている新型コロナワクチンはファイザー、米モデルナ、英アストラゼネカの製品。日本政府は22年分として、ファイザー製を1億2000万回、モデルナ製を9300万回分確保した。武田薬品工業とは、米バイオ企業ノババックス製のワクチン1億5000万回分の供給契約を結んでいる。

一方、国内の製薬会社は後れを取る。第一三共は中期治験を実施中のmRNAタイプのワクチンについて、22年末の実用化を見込む。明治ホールディングス傘下のKMバイオロジクス(熊本市)も22年末の供給開始を目指し、早期に追加接種向けの治験を始める方針だ。

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