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パナソニック、次世代溶接の実証施設 EV電池向け

パナソニックは26日、大阪府豊中市に青色レーザー光を使った溶接の実証施設を設けたと発表した。自社拠点にある建物を一部改装し、開発した溶接設備を3台導入した。12月から顧客に開放して要望をくみ取り、2022年度に製品を売り出す。電気自動車(EV)の電池やモーターに使う銅を加工しやすい点を強みに、受注を目指す。

22年度に青色レーザー光を生み出す発振器を発売する。溶接や切断、表面処理に使える。鉄に加え、溶接の難しい銅やニッケルも加工できる。主に銅が使われる電池の電極の角を切り落としたり、電極同士を溶接したりする用途を見込む。

EVの電池やモーターの生産ラインへの導入などを想定する。工場の生産ラインに組み込む設備も提供する。価格は今後詰める。30年度に年500台の販売を目指す。

レーザー溶接は金属にレーザー光を当てて熱で溶かす技術だ。溶接のスピードは電気で金属を溶かす方法より10倍程度速く、細かい加工も向く。ただ従来の近赤外のレーザーは銅に熱を伝えづらく溶接が難しい。不良品の原因となる金属の飛沫も飛び散りやすい。青色レーザー光は銅への熱の伝えやすさが近赤外の約6倍で、飛沫も抑えられる。

パナソニックは17年にレーザー加工に強い米テラダイオードを買収し、レーザー光を束ねて一点に集める技術を取り込んだ。溶接したい部分がずれても直径数十マイクロ(マイクロは100万分の1)メートル単位で光を当て、高精度に加工できるようにした。

先行して機器を販売する工作機械の独トルンプや米IPGフォトニクスに挑む。

パナソニックの溶接機器を含む「製造設備事業」の売上高は20年度で1900億円。溶接機器はダイヘンと並ぶ国内大手だ。自動車の車体生産や造船向けに販売している。

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