貨物船が沈没 乗組員2人が死亡、長崎・男女群島沖
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24日午後11時15分ごろ、長崎県の男女群島西110キロの東シナ海で、香港船籍の貨物船「JINTIAN」(6551トン、乗組員22人)が遭難信号を発信し、25日未明に沈没した。第7管区海上保安本部(北九州)によると、救助された乗組員13人のうち2人の死亡が確認された。また、韓国海洋警察庁からは6人が意識不明との連絡があったという。残りの5人は意識がある状態という。
海保などによると、乗組員は中国人が14人、ミャンマー人が8人。木材を積んでマレーシアから韓国・仁川に向かう途中だった。
近くを航行中の民間船舶が25日朝、漂流していた5人を引き上げた。その後、韓国海洋警察庁が6人、航空自衛隊が2人を救助した。自衛隊は2人を長崎空港経由で病院に搬送したが、死亡が確認された。
長崎地方気象台によると、現場付近には23日午前から海上強風警報が発令されており、事故当時は最大風速20メートルの強い風が吹いていたとみられる。〔共同〕