大阪メトロ系、路線バスに水素燃料電池車 大阪府で初

大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)傘下の大阪シティバス(大阪市)は24日、水素を燃料とする燃料電池バスを報道陣に公開した。住之江営業所(同)を起点とする路線に25日から1台導入する。路線バスで燃料電池車を運行するのは大阪府内で初めて。
トヨタ自動車の燃料電池バス「SORA(ソラ)」を使用する。まずコスモスクエア駅前―ポートタウン東駅前間など3路線で1日最大3往復する。1回の水素充塡で約200キロメートル走ることができ、走行時に水のみを排出し、年間43トンの二酸化炭素(CO2)排出量の削減を見込む。
大阪府の補助金と三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)5社からの寄付を受け導入した。今後は電気自動車(EV)バスの導入も検討し、将来的には2025年国際博覧会(大阪・関西万博)の輸送での活用を視野に入れる。
大阪シティバスの木田俊郎社長は「環境に優しいバスの導入を進め、脱炭素社会と万博をはじめとしたSDGs(持続可能な開発目標)先進都市の実現に貢献したい」と話した。
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