関西電力送配電、大阪府茨木市に環境配慮の変電所
関西電力子会社の関西電力送配電は、環境に配慮した変電所を3月末に大阪府茨木市で新設すると発表した。変圧器で使用する油を、従来の鉱油から環境負荷の小さい菜種油に変更。遠隔地から設備状態を確認できるシステムを導入し、効率化も推進する。今後の設備更新などでも環境配慮型の設備の導入を進める考えだ。
次世代変電所と位置づける新大岩変電所の運用を始める。変圧器で使用する菜種油は、原料採取から廃棄までのサイクルで二酸化炭素(CO2)排出量を従来の約6分の1に削減できる。環境負荷を低減するほか、火災リスクの低減などにもつながる。コストは鉱油に比べ高くなるが、設計見直しなどでコスト上昇を抑制する。
ネットワークカメラや温度・圧力センサーなどの導入で、巡回点検などを遠隔で実施できるようにする。従来は人が出向いてデータなどを確認していた。こうした効率化もあわせ、運用を含む全体のコスト上昇を抑えながら環境負荷低減を進める。