ミスド、ドーナツ10円値上げ 22年3月から
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ミスタードーナツを展開するダスキンは23日、2022年3月からドーナツやパイ、マフィンなど33商品を全店で値上げすると発表した。全商品の9割に相当する。ドーナツ単品は税抜き価格を10円上げる。小麦粉や食用油などの原材料価格の高騰に加え、物流費も上昇しているため。
ミスタードーナツの店舗数は11月末時点で978店あり、原材料価格の上昇を原因とする値上げは15年4月以来。人気商品の「ポン・デ・リング」は、税抜き価格が110円から120円になる。店内で飲食する場合は、税込みで121円から132円になる。対象商品を含むセット価格も上がる。ピザや中華そばなどは対象外だ。
同社は値上げについて「合理化に努めてきたが、内部努力でコスト上昇をすべて吸収することが困難」と説明している。
ミスタードーナツの国内店舗数は17年3月末には1160店舗あったが、21年3月末には961店舗にまで減少。国内売上高も同期間で5%減少するなど規模が縮小する中、22年3月期は駅ナカ店舗を中心に出店を強化するなど戦略を見直している。
原材料価格の高騰を巡っては、飲食店や食品メーカーの値上げが相次いでいる。吉野家は10月下旬、牛丼(並盛)などを値上げした。日本ハムも22年2月から家庭用ハム・ソーセージなどを値上げすると発表している。
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