京都市と地域金融機関、学生向け地域課題解決の賞創設

地域の課題解決を目指す学生を表彰・支援する「The Future of KYOTO AWARD」が、23日創設された。京都市、京都銀行、京都信用金庫、京都中央信用金庫などが呼びかけ、2022年2月まで賛同企業を募集。大賞や資金援助する企業名を冠した賞を設ける予定で、関係団体が学生を支援して事業化につなげていく。
同市など関係団体・企業が3月に実行委員会をたちあげる。4~10月にかけて学生から取り組みや事業アイデアを募集、受賞者を決定し11月に表彰する。京都中央信用金庫の白波瀬誠理事長は「京都は大学は多いが、学生が地元に定着しない傾向がある」と指摘。参加した学生が将来的に地域の課題の解決を担う人材育成の狙いもある。
市内の大学・短期大学の学生約15万人が主な対象となる。個人のほかゼミ単位や学生が起業したスタートアップ企業でも応募できる。地域金融機関は市内に拠点を持つ企業に参画を呼びかける。