関西電力、自動停止の高浜原発4号機 25日に運転再開
関西電力は23日、1月30日に自動停止した高浜原子力発電所4号機(福井県高浜町)を25日に運転再開すると発表した。22日に原子力規制委員会で再発防止策が了承されていた。24日夕に原子炉を起動して同日中に臨界に達し、25日に電力供給を再開する。高浜原発4号機の運転再開で関電が稼働する原発は5基に戻る。
高浜原発4号機は定期検査を終えて2022年12月に本格運転を再開したが、1月30日午後に中性子の量が急激に減少する異常を検知し、自動停止した。制御棒に電力供給するケーブルに別のケーブルが束になって長年覆いかぶさったことで接触不良が起き、制御棒1本が原子炉内に挿入されたことが原因と推定している。予備のケーブルに切り替えるほか、ケーブル敷設時の注意事項を社内マニュアルに反映するなどの対応をとる。
関電は高浜原発4号機が1カ月停止すると、代わりに稼働する火力発電所の燃料調達などで95億円の費用増につながると試算していた。2カ月近くの停止は単純計算で200億円弱の費用増になるとみられる。