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FVC、総会で株主提案が可決 経営陣は全員交代

(更新)

京都市に本社を置く中堅ベンチャーキャピタルのフューチャーベンチャーキャピタル(FVC)が23日開いた定時株主総会で、個人投資家の金武偉氏が提案していた取締役の交代が可決された。金氏を含む取締役候補5人が選任された一方、会社側が提案した取締役候補は全員否決された。総会後に開いた臨時取締役会で金氏が代表取締役に就任し、上場企業では異例の個人の「物言う株主」による経営陣の刷新となった。

総会では金氏とともに出前館元取締役の金子正裕氏ら4人が新たな取締役に選任された。23日付で金氏が代表取締役に就き、金子氏ら4人は社外取締役に就任した。金氏は「中小規模の上場企業経営者に緊張感を持ってもらう機会になったのではないか」と話した。株主提案でとなえていた運用ファンドの規模拡大や事業再生投資への進出などの取り組みでFVCの業績拡大を急ぐ考えだ。

総会の決議を経て社長から退任した松本直人氏は「個人投資家との対話が不十分だったと反省している」と述べた。FVCの22年3月期の連結純利益は前の期比7倍の1億4300万円だった。同社は20年3月期まで7年連続で最終損益が赤字だったが21年3月期から黒字を確保していた。

金氏は投資ファンドのユニゾン・キャピタルなどを経て個人で投資会社を経営し、幸楽苑ホールディングスの社外監査役も務めている。総会で金氏側の提案に賛成した40代の男性は、「これまでの経営陣では株価を上げられなかった。個人株主の声を拾い上げて会社を活性化させてほしい」と話した。

FVCは4月以降に金氏と経営体制を巡って対立してきた。金氏はFVC株を2.5%持つ株主で「小規模ファンドが多い事業モデルに問題がある」として自身を業務執行取締役とするなど、新たな取締役候補5人を提案していた。会社側は「ファンド運用は地域金融機関など顧客の支持を受けている」として反対していた。

FVCと共同でファンドを設けている京都信用金庫は23日、「突然の経営陣交代に戸惑いを覚えるが、ファンド投資先への影響は無いと考える。今後とも地方創生やスタートアップ支援に関わるファンドの充実を図り、地域経済の発展に取り組んで行きたい」とコメントした。

23日の総会は京都市の京都経済センター内の会議室で午前11時に開始。株主約30人が参加した。京都地方裁判所が選任した招集手続きや決議方法の適法性を検査する総会検査役らが立ち会い、午後1時までに終了した。

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