村上春樹さん短編アニメに栄冠 新潟、初の国際映画祭

長編アニメに焦点を当てた「第1回新潟国際アニメーション映画祭」が22日閉幕した。長編コンペティション部門の授賞式が新潟市で開かれ、ピエール・フォルデ監督の「めくらやなぎと眠る女」(フランスなど)がグランプリを受賞した。村上春樹さんの同名の短編をアニメ化した。
受賞作は東日本大震災後から始まる奇妙な世界を描いた。日本や米国、オランダなどからエントリーした10作品からグランプリに選ばれた。
フォルデ監督は授賞式にビデオメッセージを寄せ「素晴らしい知らせを受け取った。とてもうれしい」と喜びを語った。
選定理由について、アニメ映画「イノセンス」などで知られる押井守監督は審査委員長として「現代文学を表現する最適のスタイルで、審査員の意見が一致した唯一の作品」と説明した。〔共同〕