KDDIと大阪府が連携協定 メタバースで地域活性化

KDDIと大阪府は21日、地域活性化や環境分野などで連携協定を結んだ。仮想空間「メタバース」の技術を活用し、府内の商店街の実際の店舗をメタバース上で再現し、消費者が買い物を楽しめるようにする。再生可能エネルギーの普及にも取り組み、府内の二酸化炭素排出の削減も進める。
KDDIは大阪府などと協力し、大阪の街並みなどを再現した仮想空間「バーチャル大阪」を提供している。府内の実際の店舗や商店街などを配置したメタバースに進化させて、アバターを介して海外の人などが買い物を楽しみ、店舗の店員が接客できるようにしていく。ライブなどの交流イベントも開けるようにする。
大阪府の吉村洋文知事は21日の協定締結式で「2025年の国際博覧会に向けた取り組みをリアルとバーチャルで充実させる必要がある。バーチャル大阪は仮想空間で国内外へ魅力を発信ができるツールで、ビジネスとしても自走できるようにする」と話した。
KDDIグループが提供する再生エネ比率を高めた電力プランなどを通じ、二酸化炭素排出の抑制にもつなげたい考えだ。