/

一度は乗りたいビジネスジェット おいくら?

おカネ知って納得

不要不急の外出は自粛を――。コロナ禍で交通需要が激減し、航空各社の定期便も運休・減便が相次ぐ。そんな中、どうしても移動したい人が飛びついたのがビジネスジェットのチャーター利用。運航会社は「コロナ前後で成約件数は1割強増えた」「国内での移動に利用する例が増えた」という。今春から和歌山単身赴任中の記者も、東京への帰省にあわよくば一度乗ってみたいと思い費用を調べてみた。

ビジネスジェットの利点は密が避けられること。基本、チャーターしたジェット機そばにハイヤーで乗り付け搭乗する。空港まで公共交通機関を使う必要も、空港内の保安検査レーンに並ぶ必要もない。第三者との接触は最小限に抑えられるうえ、セキュリティーは万全。フライトの待ち時間も不要だ。南紀白浜空港(和歌山県白浜町)の場合、運営会社の南紀白浜エアポート(同)は「乗客が空港に着いてから10分後には空の上にいることが可能」と話す。

さて、そのお値段だが、同社によると「ホンダジェットをチャーターし南紀白浜空港~東京国際空港(羽田)を往復すれば150万~200万円程度」が相場とのこと。5人で借りたとしても1人当たり最低30万円かかる。同区間を結ぶ日本航空(JAL)の定期便の普通席往復料金は6万280円なので、1人当たり5倍の支出を覚悟しなければならない。

料金はチャーターする機材によっても大きく変わる。ANAホールディングス傘下のANAビジネスジェット(東京・港)が示すサンプル料金は、東京~札幌往復が5席前後の小型機で約300万円、8~10席程度の中型機だと約600万円と倍になる。同社が手配する小型機の代表格は5席のホンダジェット、中型機なら8席の米セスナ社製「サイテーション・ソブリン」などだ。

日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告が愛用し、「NISSAN」とも読める「N155AN」の機体番号で登録していた米ガルフストリーム・エアロスペース社製の20席近い大型ビジネスジェット機になると、運航距離は延び欧米への直行も可能になる。JALビジネスアビエーション(東京・大田)によれば「あくまで概算だが、関空からの単純往復でニューヨーク約4000万円、ロンドンだと約3500万円」という。

海外はもちろん、国内もまだ手に届く水準とは言いがたい。そこにビジネスチャンスを見いだし、ビジネスジェットの価格破壊をもくろむ会社が現れた。ZOZO創業者の前沢友作氏も出資するオープンスカイ(東京・港)だ。同社は片道300キロメートルまでの短距離で、会員制による安価なフライトの提供を狙う。記者の単身赴任中に実現してほしいものだ。(上野正芳)

初割ですべての記事が読み放題
今なら2カ月無料!

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン