/

エア・ウォーター、CO2濃度低い排ガスからドライアイス

エア・ウォーターは二酸化炭素(CO2)濃度が低い排ガスからドライアイスを精製する設備を開発した。従来はCO2濃度が90%以上の排ガスから精製していたが、10%程度の濃度の排ガスからも精製できる。脱炭素を進める工場向けに2022年度中に商用化し、25年度までに10台の稼働を目指す。

食品の運搬時などに使うドライアイスはCO2濃度を99%に高めてから固体化して精製する。これまでは製油所や化学コンビナートなどで化石燃料を燃やす際に発生するCO2濃度が90%以上の排ガスを使い、濃度を高めて精製していた。製油所は需要減などを背景に統廃合が進んでおり、ドライアイスの供給も逼迫している。エア・ウォーターは国内のドライアイスで4〜5割のシェアを持つ。将来的には新技術を生かして供給を安定させたい考えだ。

空気中から酸素や窒素などを回収して濃縮する産業ガスの技術を活用し、子会社の日本海水(東京・千代田)の兵庫県赤穂市の製塩工場に実証設備を導入した。CO2濃度が10%ほどの木質バイオマス燃料の排ガスを使い、現在は1日にドライアイスを100キログラム精製している。5月中に実験を終え、設備を外部に提供する体制を整える。エア・ウォーターが設備を構築してリースする手法を検討している。

木質バイオマス燃料は植物が成長時に吸収したCO2と燃焼時に発生するCO2が相殺されて、排出量が実質ゼロとされる。排ガスから精製したドライアイスが気化する際に発生するCO2排出量も実質ゼロとみなされる。木質バイオマス燃料を活用する企業などに新設備の導入を働きかける。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

関連企業・業界

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン