鴻池運輸の23年3月期、純利益78億円に下方修正

鴻池運輸は20日、2023年3月期の連結純利益が前期比2%減の78億円になる見通しだと発表した。従来予想は8%増の86億円だった。欧米でインフレが進んだ影響で貨物の需要が減少、国際航空貨物の運賃単価が下がった。取引の一部はドル建てで設定しており、外国為替相場が円高に振れつつあることも逆風になる。
一転して減益となるものの、上半期を中心に飲料関連などの物流が堅調だったことから、23年3月期末の1株配当を従来予想の18円から24円(前期末は18円)に引き上げる。4〜9月期の配当(中間配当)と合わせた年間配当は42円(前期は29円)になる。
売上高は前期比3%増の3100億円で、従来予想より20億円引き下げた。