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塩野義のコロナ飲み薬、オミクロン型「有効」 初期分析

塩野義製薬は20日、最終段階の臨床試験(治験)を進める新型コロナウイルスの飲み薬について、新たな変異型「オミクロン型」にも有効だったとする実験室レベルでの初期分析を発表した。米ファイザーも開発中の飲み薬についてオミクロン型の増殖を防ぐ効果があるとするデータを公表した。世界で感染拡大への警戒が強まり医療体制の逼迫が懸念されるなか、軽症者向けの治療薬で重症化を防げれば意義は大きい。

塩野義が開発中の飲み薬は、感染初期に投与して重症化の抑制と発熱やせきなどの症状改善を狙う。細胞内で「プロテアーゼ」と呼ぶ酵素の働きを抑え、ウイルスの増殖を防ぐ仕組み。9月末から無症状者や軽症者を対象とした最終段階の治験を進めており、日本で12月中の承認申請を目指している。

塩野義は国立感染症研究所からオミクロン型のウイルスを入手し、実験室レベルで有効性を検証していた。「デルタ型」など既存の変異型の場合と同様に、ウイルスの増殖を抑えられたという。

他社もオミクロン型への対応を進める。ファイザーが開発中の軽症・中等症患者向けの飲み薬「パクスロビド」は2種類の飲み薬を合わせて服用する。同社は14日、うち1剤がオミクロン型ウイルスの増殖を防ぐ効果があるとする実験室レベルでの初期分析を発表した。日本政府とは200万人分の供給で合意している。

米メルクの飲み薬「モルヌピラビル」は英国で11月に承認された。日本では12月3日に製造販売承認を申請しており、24日に厚生労働省の専門部会で承認の可否を審議する予定だ。日本法人のMSDは「変異によらず効果が見込めるため、オミクロン型にも効果が期待できる」と説明する。

塩野義は新型コロナワクチンの開発も進めており、オミクロン型に対する効果検証の準備を進めている。また、既存のワクチンの有効性が大幅に下がる場合などに備え、オミクロン型の遺伝子情報をもとにしたワクチンの有効成分「原薬」を設計した。

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