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関西電力40年超原発が休止 1年後の運転再開目指す

関西電力は23日、運転開始から40年を経た原子力発電所として全国で初めて6月に再稼働した、美浜原発(福井県美浜町)3号機の運転を休止した。午後1時ごろ原子炉に制御棒を差し込んで核分裂を止め、原子炉を停止させた。設置が義務付けられているテロ対策施設の完成後、2022年10月に運転を再開する計画だ。

東日本大震災後に原発の運転期間が「原則40年、最長60年まで」と定められてから初めての40年超原発として、美浜3号機は再稼働した。約10年ぶりに再稼働し、運転実績やノウハウを積むために当初の予定どおり4カ月間稼働させた。テロ対策施設は25日が設置期限だが、工事が遅れている。

福井県の杉本達治知事は21日の定例記者会見で「予備ポンプや非常用電源設備に少し問題があったが、大きなトラブルではなくほっとしている」と話した。県内には関電の稼働中原発が4基あり、「40年超原発に限らず、引き続き安全第一を心がけてほしい」と注文をつけた。

22年10月に運転を再開しても、使用済み核燃料の中間貯蔵施設の県外候補地が23年末までに決まらなければ再び運転休止を迫られる。12日に開いた関電と美浜町との懇談会では、住民からの指摘に対し森本孝社長は「国とともに計画を推進できるよう努力している最中だ」と述べるにとどめた。

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