大阪市長選挙26日告示 「維新対非維新」の一騎打ちに
4月9日投開票の大阪市長選が26日、告示される。地域政党・大阪維新の会に所属する現職の松井一郎氏の後継を決める選挙で、維新と「非維新」勢力の事実上の一騎打ちとなる見通し。

同市長選には維新に所属する大阪府議の横山英幸氏(41)、地元の経済人らが立ち上げた政治団体「アップデートおおさか」が推す大阪市議の北野妙子氏(63)ら計5人が出馬を表明している。北野氏は無所属で立候補予定だが、自民と立憲民主の両党府連が自主支援する。共産党は独自候補の擁立を見送った。
関西経済同友会は24日、横山氏と北野氏を招いて政策討論会を市内で開いた。横山氏は府・市一元化により高速道路「淀川左岸線」や地下鉄などのインフラ整備が進展したと強調。今後は医療や金融の分野を強化し、都市競争力を向上させる考えを示した。
北野氏は具体的な経済指標のデータに触れて「大阪経済は(2008年の)リーマン・ショック前から成長していない」と維新市政を批判。「経済成長のために女性が働きやすい環境を整えるべきだ」と語った。
カジノを含む統合型リゾート(IR)に関しては、横山氏が「次の時代の新たな経済の起爆剤だ」と強調。これに対し北野氏は「大阪市の成長戦略がIRに依存し過ぎている」などと批判した。
同市長選に先立ち大阪府知事選が23日に告示され、現職や新人の計6氏が立候補した。府・市の首長を決める「大阪ダブル選」は4月9日に投開票される予定だ。
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