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ハチ公?いえいえタマ公も 2匹の忠犬物語を冊子に

タマの銅像の横で冊子を手にする伊藤和幸さん(3月、新潟県五泉市)=共同

東京・渋谷駅で飼い主の帰りを待ち続けた「ハチ公」と、同じ時代に生きた新潟県五泉市の忠犬「タマ公」の物語を、交錯しながら紹介する冊子が話題を呼んでいる。雪崩から飼い主を2度救ったタマ公は、新潟では銅像が5体あるが、全国的な知名度向上につなげたいと有志が企画。「愛情を受けた2匹のドラマや、それぞれの性格の違いも楽しんでもらいたい」と話している。

刈田吉太郎さんとタマ(忠犬タマ公委員会提供)=共同

タイトルは「一読」。A4サイズのページをめくっていくと、ハチの物語は青い字、タマは赤い字で表記され、2匹の物語が交互に進む構成だ。

秋田犬のハチは東京帝国大農学部の上野英三郎教授と出会い、1925年に上野教授が急死した後も、渋谷駅で約10年間も帰りを待ち続けた。一方でタマは「越後柴」といわれる犬種で、新潟県五泉市の山里で刈田吉太郎さんの猟犬として育ち、34年と36年、狩猟中に雪崩に遭った刈田さんを2度掘り起こしたとして紹介される。

後半では2匹の銅像が戦時下の金属類回収令で供出されたことに触れ、平和の大切さも訴える。

冊子を制作したのは刈田さんのひ孫、伊藤和幸さん(46)らが2017年に設立した「忠犬タマ公委員会」。会によると、タマの銅像は現在、新潟県内に5体、神奈川県横須賀市に1体あるものの知名度はいまひとつ。会は地元の小学校で授業を開いたり、動画投稿サイトで紙芝居を配信したりして、今回冊子を作った。

ハチとタマの忠犬物語を伝える冊子=共同

伊藤さんは「2匹の物語を通して思いやりの心を学んでほしい」と期待。執筆とデザインを担当した新潟市のデザイナー、石川経治さん(55)は「戦時下で2匹の銅像とそれぞれの物語を守ろうとした人たちがいたことも知ってもらえれば」と話している。

冊子は新潟県五泉市の観光案内所などで無料配布。委員会のホームページ上で、郵送で受け取る申し込み(送料別)もでき、今後冊子のデータも公開する。〔共同〕

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