「王将」社長射殺9年、住民ら献花 京都府警など捜査続く

「餃子の王将」社長射殺事件が発生して9年の19日、現場となった京都市山科区の王将フードサービス本社前には、地域住民らが献花に訪れた。今年は実行役とされる暴力団幹部の男が逮捕、起訴された。京都府警と福岡県警の合同捜査本部は、指示役など共犯者がいるとみて捜査を続ける。
事件の発生は2013年12月19日午前5時45分ごろ。起訴状によると、特定危険指定暴力団工藤会(北九州市)系組幹部、田中幸雄被告(56)が前社長、大東隆行さん(当時72)を拳銃で撃ち殺害したとされる。
19日朝、本社の建物の外側には多くの花束が手向けられていた。大東さんとは地域の活動で交流があったという山科区の住民は午前11時ごろ花束を持って訪れ、黙とう。取材に「とても気さくな人だった。ただ事件の解決を祈っている」と語った。〔共同〕