滋賀県、県民宿泊割引7月再開 湖岸駐車場の閉鎖も解除

滋賀県は県民向け宿泊割引キャンペーン「今こそ滋賀を旅しよう!」とスポーツサイクルのレンタル料補助を7月上旬に再開する。京阪神からの利用者が多い琵琶湖岸緑地の駐車場閉鎖も6月21日に解除する。18日に開いた県新型コロナウイルス感染症対策会議で決定した。関西3府県の緊急事態宣言が20日に解除されることなどを受けた。
感染状況の判断は、4段階中で厳しい方から2番目の「警戒ステージ」を維持する。ただ三日月大造知事は会議後、記者団に「感染者は減少傾向にあり、医療提供体制の非常事態は脱した。社会経済活動と両立する過ごし方をしよう」と、県民への呼びかけをこれまでの活動制限からやや緩和する考えを示した。
宿泊割引キャンペーン「滋賀旅」は県内のホテル・旅館に宿泊する県民に1人1泊最大5000円を割り引くとともに、周遊クーポン5000円分を提供するもの。新型コロナ感染拡大を受けて、自転車レンタル補助や湖岸駐車場の閉鎖とともに4月末から停止していた。
同時に次の感染拡大にも備える。現在、3件で400室確保している宿泊療養施設は新たに「ホテルルートイン草津栗東」(滋賀県栗東市)を加えて670室に増やす。第4波では清掃や修理待ちの部屋が増加し、実質的な稼働率が6割にとどまったため、400人を確実に受け入れられるようにする。
県が実施する大規模ワクチン接種は大津市と彦根市の2会場を7月10日~12月24日まで開設する方向で調整している。企業や大学などの職場接種は39件申請されている。