台湾南東部で震度6強 1人死亡、建物倒壊や列車脱線
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【台北=共同】台湾当局によると、台湾南東部台東県で18日午後2時44分(日本時間同3時44分)、マグニチュード(M)6.8の地震があり、震度6強を観測した。消防当局によると、1人が死亡、約80人が負傷した。台湾では17日夜にも台東県で震度6強を観測するなど地震が続き、18日も全島で揺れが確認された。
震源地は台東県池上で、震源の深さは7キロ。花蓮県の鉄道で列車が脱線したほか、複数の建物や橋が倒壊するなどした。台東県と隣接する東部花蓮県では一部の建物が倒壊して4人が閉じ込められたが、全員救出された。当局は他にも負傷者がいる可能性があるとみて救助活動に全力を挙げている。
蔡英文総統は「全力で救助活動を行っている」と述べ、住民に冷静さを保つよう呼びかけた。
花蓮県玉里では建物が横倒しになり、黄色の作業服姿の消防当局者らが救助活動に当たった。中央通信社によると、同県の観光地につながる道路が土砂で埋まり、観光客が足止めとなった。
花蓮県では2018年2月の地震で建物が倒壊し、計17人が死亡した。