くら寿司、京都にインバウンド向け新店舗 映える内装に

くら寿司は18日、京都市内でインバウンド(訪日外国人)をターゲットに日本風の内装を施した新店舗をオープンすると発表した。若い世代に向けて「SNS(交流サイト)映え」も意識した。インバウンドの回復や国内観光客の増加を見据え、店内での飲食体験を高めて集客につなげる。
繁華街の新京極で19日に開く「くら寿司 京都店」は、白木造りの内装やロゴのネオンサイン、客席ごとの「のれん」、巨大浮世絵、相撲の番付を模した装飾などを設置した。一皿の価格は通常の都心型店舗と同じ税込み125円から。18日の記者会見で岡本浩之取締役は「デリバリーなど店外での飲食は競争が激化しており、伸びしろが限られる。外食本来の魅力である店内での飲食を強化していく」と話した。
同様の店舗は新形態の「プラス型店舗」として、7月にはアトレ大森(東京都大田区)にも開業を予定する。岡本取締役は「多くの観光客が訪れるようなふさわしい場所があれば、同様の店舗の出店を検討したい」と話した。
同社はこれまでエンターテインメント性を高めた「グローバル旗艦店」を大阪の道頓堀、東京の浅草と押上、原宿に計4店舗展開してきた。新型コロナウイルス禍の収束をにらみ、店内での飲食の付加価値を高める戦略を加速する。
