塩野義製薬のコロナワクチン、国内で最終治験開始
塩野義製薬は17日、開発中の新型コロナウイルスのワクチンについて、国内でアストラゼネカのワクチンと有効性を比較する最終段階の臨床試験(治験)を始めたと発表した。ベトナムでは偽薬(プラセボ)と効果を比較する別の最終治験も進む。取得するデータを基に3月末までの実用化を目指す。
塩野義が開発するのは遺伝子組み換えで作ったウイルスの一部を活用する「組み換えタンパクワクチン」。アストラゼネカのワクチンとの比較では、国内で高齢者を含む成人約1000人を対象とする。それぞれのワクチンの2回目接種から28日後の、ウイルスの感染を防ぐ「中和抗体」の量を調べる。
偽薬と比べる最終治験は2021年12月に開始。東南アジアなどで約5万人を対象に実施し、ワクチンの発症予防効果を検証する。国内で実施中の中期治験と追加接種向け治験は予定していた数の投与を終え、データの分析を進めている。

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