まん延防止要請、関西3府県知事で協議へ 吉村氏表明
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大阪府の吉村洋文知事は17日、新型コロナウイルス対策の「まん延防止等重点措置」の政府への要請を巡って、近く京都府と兵庫県の両知事との会議を開くと明らかにした。府庁内で記者団に語った。3府県では変異型「オミクロン型」によって、16日にいずれも新規感染者数が過去最多を更新するなど感染が急拡大している。
吉村氏は確保病床の使用率が35%に達した場合、政府に重点措置の適用を要請する方針を示している。大阪府の17日時点の全病床に対する使用率は28.9%で、1週間前の10日から12.5ポイント上昇した。吉村氏は「大阪だけで(適用の要請を)すべきなのか、京阪神で考えるべきなのか。経済圏域は一体なので3知事の会議を設置したい」と述べた。
兵庫県の斎藤元彦知事も17日、重点措置の要請について「(3府県で)どう足並みをそろえていくか考えていかないといけない」と記者団に述べた。
一方、吉村氏は、大阪府に重点措置が適用されれば、感染対策の基準を満たした場合に発行される「ゴールドステッカー」の非認証店に対し、午後8時までの営業時間短縮と酒類提供の自粛を 要請する考えを示した。政府の基本的対処方針に沿った対応で、認証店には午後9時までの時短を要請し、酒類提供を認める方針だ。
吉村氏は、現行の対処方針では認証店と非認証店で要請内容が分かれていることに理解を示す一方、政府には「(対処方針の)内容がオミクロン型に対応しているのか議論をしてほしい」と注文をつけた。