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滋賀県日野町、工業団地の車通勤を公共交通にシフト実験

滋賀県日野町は工業団地へのマイカー通勤を公共交通に誘導する実証実験を2月に実施する。17日に官民の推進協議会を設立した。近江鉄道の2つの駅と2つの工場の間に朝夕合わせて約30便のバスを運行して200人の利用を目指す。通勤客が乗らない逆方向の空きバスを小学生の通学用に活用する。

実験ではソフトバンク子会社で位置情報ビッグデータを手掛けるAgoop(アグープ、東京・渋谷)が通勤者の人流データを解析して、運行時間やルート、他の交通機関との連携を模索する。住民の町内の周遊を促すため、スタンプラリーとクーポンを結びつけた周遊アプリも運用する。

対象とするのはダイフク滋賀事業所とオーケーエム日野工場の従業員で、3000人以上いる中から参加を募る。2つの工場は近江鉄道の桜川駅から6キロ、日野駅から8キロ離れており、マイカーによる通勤者が多い。午前7~8時台の交通渋滞の原因となっている。実験への参加者にアマゾンギフト券2000円分を提供して利用を促す。

通学バスは小学校と3~4キロ離れた住宅団地の児童150人の利用を見込む。朝夕合わせて6便運行する。駅と工場を結ぶ通勤バスと乗客の移動が逆方向となる点を利用する。

実証実験を通じて一定の需要が確保できれば、近江鉄道が駅と工場を結ぶ路線バスを運行する。実験での運賃は無料。路線バス化しても通勤手当が出るため、通勤者の実質的な負担はゼロとなる。

日野町の堀江和博町長は17日、「黒字の通勤バス路線ができれば、町内の他の赤字路線も含めてバス会社の採算が取れるようになる。公共交通があれば居住地が分散していても持続可能なまちづくりができることを実証したい」と意気込みを語った。同町が実験費用として1200万円を拠出する。

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