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男性トイレにも汚物入れ がん患者必要、設置広がる

男性トイレの個室にサニタリーボックス(汚物入れ)を設置する動きが一部自治体や商業施設に広がっている。尿漏れパッドの捨て場に困る前立腺がんやぼうこうがんの患者らの悩みに応える形だ。国立がん研究センターの統計によると、2018年に前立腺がん患者、ぼうこうがんと診断された男性はそれぞれ9万2千人と1万7千人以上。当事者からは、歓迎の声が上がる。

広がったのは21年6月、日本骨髄バンク評議員、大谷貴子さん(60)=埼玉県加須市=が、捨て場所に困っている人がいると聞き、対策を呼びかけたのがきっかけだ。大谷さんは「周りにも『実は自分も』という男性が意外にいた」と話す。

さいたま市議会で、大谷さんの訴えを知った市議が問題を指摘。市が調査したところ、市の施設333施設のうち男性トイレに汚物入れを置いていたのは8施設だった。これらの施設は、使用済みパッドの放置やトイレの詰まりがあったことなどを、設置の理由として挙げた。その後、さいたま市は区役所の男性トイレに汚物入れを設置。今後、体育館や文化施設にも順次拡大する方針だ。

動きは他の自治体にも広がり、埼玉県加須市、愛知県日進市、三重県伊勢市も3月から4月にかけて市庁舎での対応を完了した。前立腺がんを経験し、日常生活にパッドが欠かせない加須市の男性(63)は「ありがたい。他の施設にも増えてくれれば助かる」と喜ぶ。

さらに、自治体の動きを受け、取り入れる民間企業も。自動車販売店「トヨタモビリティ東京」では、ショールームで接客を担当する女性スタッフが発案。一部区域の14店舗で順次設置中だ。無料のパッドを置いた店舗では、利用する人もいたという。女性スタッフは「これまで知らずにお客さまに不便をかけていたかもしれない。社会的に広がっていけばいいと思う」と話している。〔共同〕

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