京都・梅小路にモノづくり拠点 京都信金やDMG森精機

京都信用金庫やDMG森精機などが出資する「梅小路まちづくりラボ」(京都市)は17日、3Dプリンターなどを備えたモノづくり拠点をJR梅小路京都西駅の近隣に開いた。中小企業やスタートアップが試作したり交流したりできる。再開発が進む同エリア内で、新ビジネス創出の起点として活用を促す。

新開業した「Umekoji MArKEt(ウメコウジマーケット)」は3階建て。製造拠点となる1階には金属3Dプリンターや工作機械を導入し、DMG森精機のオペレーターが使用を支援する。2階は京都信金とまちづくりラボが運営する人材の交流や情報発信のサロンで、3階には製造業に特化したベンチャーキャピタル(VC)などが入居する。
記者会見したまちづくりラボの藤崎壮滋社長は「たくさんの人が集まり情報交換をする場にしたい。今後は第2、第3の拠点もつくっていきたい」と述べた。京都信金の榊田隆之理事長は「古くからこの町を支えている方の力を借りながら、ジャンルを超えて人々の交流を促してイノベーションを起こしていきたい」と話した。
まちづくりラボは14者の出資を受けて20年12月に発足した。19年に開業したJR梅小路京都西駅付近を製造業や芸術などの町とすることを目指している。