グンゼが医療系子会社統合 経営を効率化、販路拡大
グンゼは医療系の完全子会社であるメディカルユーアンドエイ(大阪市)とグンゼメディカルジャパン(同)を10月1日付で統合する。グンゼは5月に発表した中期経営計画で、医療関連分野を成長事業と位置づけており、事業の集約で経営の効率化と販路拡大を図る。
メディカルユーアンドエイを存続会社としてグンゼメディカルジャパンを吸収合併する形を取り、社名は「グンゼメディカル」とする。
メディカルユーアンドエイは、脱毛に使う医療用レーザーなど、医療機械の輸出入などを手掛ける。グンゼメディカルジャパンは人工皮膚や臓器の組織補強材などのグンゼ製品を販売してきた。統合で経営を効率化し、メディカルユーアンドエイの販路を生かしてグンゼ製品の更なる販売拡大を目指す。
グンゼは2010年にメディカル事業部を設立し、衣料品製造で培った繊維技術を生かして医療分野に本格参入。吸収性製品などの開発・販売を進めてきた。17年にグンゼメディカルジャパンを立ち上げ、19年にメディカルユーアンドエイを買収した。
医療関連分野を含む機能ソリューション事業全体の売上高は、新製品の開発や海外への販売拡大で25年3月期までに22年3月期比14%増の639億円を目指す。