王将フードの22年3月期、純利益2.1倍 20円増配
「餃子の王将」を運営する王将フードサービスが16日発表した2022年3月期の連結決算は、純利益が前の期比2.1倍の88億円だった。デリバリーや持ち帰りが好調だったほか、店舗の営業時間短縮による協力金収入が利益を押し上げた。年間配当は120円と前の期実績に比べて20円増やす。
売上高は5%増の847億円。営業利益は15%増の69億円だった。売上高に占めるデリバリーなどの「店外比率」は39%と6ポイント高まった。同日の記者会見で渡辺直人社長は「(店外比率は)新型コロナウイルス禍の前の2倍になった」と話した。
23年3月期は純利益が前期比38%減の54億円になる見通し。協力金収入がなくなる影響などが出る。売上高は6%増の900億円、営業利益は8%増の75億円を見込む。渡辺社長は「一部メニューの値上げによる増益は(営業利益ベースで)約20億円と見込んでいる」と述べた。原材料価格や人件費、光熱費などの上昇は約15億円の減益要因となるが値上げで補う。