長野、諏訪大社御柱祭が最終日 下社境内で「建て御柱」
長野県の諏訪大社で6年に1度開かれる「御柱祭」は16日、最終日を迎え、下社(同県下諏訪町)の境内に長さ約17メートルの柱を立てる「建て御柱」が行われた。建て御柱は、山から切り出した巨木を人力で運び、県内の諏訪地方に4つある諏訪大社の社殿に柱として立てる一連の御柱祭の一つ。

この日は朝から、下社の二つある社殿の一つ、秋宮で「ヨイサ、ヨイサ」のかけ声に合わせて柱の先端を削る作業が行われた。
御柱祭は、4月に山から市街地へ柱を運ぶ「山出し」の道中で、氏子が巨木にまたがり急坂を滑り落ちる「木落とし」が有名。今年の山出しは新型コロナウイルスの感染対策として、1200年以上の歴史で初めてトレーラーでの運搬となった。
市街地から境内に柱を運ぶ5月の「里曳き」は運ぶ距離が短いことなどから例年通り開催した。〔共同〕