死亡男性4人の身元判明 業過致死容疑で現場検証

東京都新宿区にあるマンション地下駐車場の消火設備で二酸化炭素(CO2)が放出された事故で、警視庁捜査1課は16日、死亡した男性作業員4人は東京都内に住む44~59歳の3人と、住所不詳の27歳と確認したと明らかにした。同日、事故が起きた地下駐車場を業務上過失致死容疑で現場検証した。
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捜査1課によると、事故時には「消火剤を噴出します」と避難を促すアナウンスが流れたことも判明。地上の設備起動ボタンに押された形跡がないことや場内に火の気がなかったことから、同課は男性作業員らが作業中に誤って消火設備に触れるなどして作動させたことで二酸化炭素が噴出し、地下駐車場に充満したとみて事故原因を調べている。
4人は東京都足立区の会社員、上邨昇巨さん(59)、弟で同区の会社役員、昌弘さん(58)、東村山市の職業不詳、相沢学さん(44)、住所不詳の会社員、大川拓馬さん(27)。いずれも作業していた場所付近で倒れており、同課は二酸化炭素中毒の可能性があるとみて司法解剖して死因を調べる。
事故は15日夕、新宿区下落合4のマンション地下1階駐車場で男性作業員6人が天井の張り替え作業中に発生。4人が死亡した他、28歳の男性が意識不明の重体となった。30代の男性が自力で脱出した。〔共同〕