第10回日経「星新一賞」、グランプリに関元聡氏
理系的な発想を問う短編小説を公募する第10回日経「星新一賞」(日本経済新聞社主催)の一般部門グランプリに関元聡氏の「楕円軌道の精霊たち」、ジュニア部門グランプリに本宮笙太氏の「電動と手動」が決まった。関元氏は昨年に続いて2年連続のグランプリ受賞となった。
応募総数は2767編。うち人工知能(AI)による創作と認められたのは32点あった。
東京大学特任教授・宇宙飛行士の野口聡一氏、俳優・エッセイストの美村里江氏、声優・文筆家の池澤春菜氏ら6人が最終審査に当たった。
ほかの受賞作は、一般の優秀賞(東京エレクトロン賞)が井本尚登氏「エターナル・エンプレス」、同(アマダ賞)が亀山建太郎氏「五億年越しのパートナーシップ」、同(旭化成ホームズ賞)が青庭遠(はるか)氏「春発つ日」、同(図書カード賞)が木口まこと氏「おじいちゃんの樹」。
またジュニアの準グランプリに中川泰明氏、優秀賞に小林航介、宮下ぴかり、山崎真晴の3氏が選出された。
受賞作10編は3月上旬から電子書籍販売サイト「honto」で無料ダウンロードが可能。登録手続きが要る。