関西電力、高浜原発4号機停止 制御棒駆動装置に原因か

関西電力は15日、高浜原子力発電所4号機(福井県高浜町)が1月末に自動停止した問題について、制御棒駆動装置に不具合があった可能性があるとして詳細を調査していると発表した。駆動装置の不具合で制御棒が原子炉内に部分的に挿入されたとみて、駆動装置制御盤の構成部品を取り外してメーカーの三菱重工業で調べている。調査完了や再稼働の時期は示していない。
原発は制御棒を原子炉から抜いたり中に入れ込んだりして中性子の数をコントロールし、核分裂を一定状態に制御する仕組みだ。高浜原発4号機では48本ある制御棒を動かす駆動装置の一部に不具合があった可能性があるとみている。制御棒が挿入されて中性子が減少し、1月30日の自動停止につながった可能性がある。
原因となりうる中性子検出器の不具合などについても調査したが、異常は認められなかった。駆動装置の制御盤構成部品を三菱重工で詳しく調査するほか、ケーブルなどその他の関連設備についても点検を進める予定だ。