カネカの生分解性プラ、カフェのストローに

カネカは15日、生分解性プラスチックを使ったストローが、スポーツ用品メーカーのゴールドウインが運営するカフェで使われると発表した。SDGs(持続可能な開発目標)を推進したい企業の需要を取り込み、買い物袋や食品トレーなどへの用途展開も進める。
採用されたのは100%植物由来の樹脂「Green Planet」。海水や土壌に存在する微生物によって分解される。プラスチック製品による海洋汚染の抑制につながる。ゴールドウインが展開するブランド「THE NORTH FACE」に併設する5つのカフェで、4月下旬にも使われる。
Green Planetはセブン&アイ・ホールディングスが一部店舗のストローに採用するほか、資生堂とは同樹脂を使った化粧品容器の開発を進めている。採用拡大に弾みをつけるため2月に「PHBH」からブランド名を変えた。カネカは需要拡大に備えて新工場の建設も検討する。

SDGsは「Sustainable Development Goals」の頭文字をとった略語で、国連サミットで2015年9月、全会一致で採択された世界共通の行動目標。国や民間企業の取り組みに関する記事をお読みいただけます。
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