シャープ、音声で換気促すエアコン CO2センサー内蔵

シャープは室内の二酸化炭素(CO2)濃度を検知し、音声などで利用者に換気を促すエアコンを発売する。新型コロナウイルスの流行以降の換気への関心の高まりに対応する。寝具メーカーのパラマウントベッドとも初めて連携し、入眠を検知すると温度を調整する機能も導入した。
23年1月末に発売し、価格は31万円前後~44万円前後。赤外線をつかったCO2センサーを内蔵しており、CO2濃度が一定の水準になると音声や室内機のランプなどで利用者に換気を促す。
換気機能を内蔵しているエアコンは多いが、シャープは「窓を開けた方が換気の効率がよい」と主張する。同社の家電は音声をつかって「しゃべる」機能も強みで、CO2センサーと組み合わせることで複雑な機構なしで利用者の換気需要に応えられるとみる。
パラマウントベッドとの連携では、ベッド側のセンサーを活用。利用者の姿勢や動きを基に睡眠の深さを予測し、深く眠れるよう自動で気温を調整する。例えば夏場であれば、入眠後に最大約1度、室内温度を下げると快適に眠れるという。