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高卒の早期離職者、就活時に企業情報不足 民間調査

就職支援サービスのジンジブ(大阪市)は19日、高校卒業後に就職して3年以内に辞めた人を対象にしたアンケート調査の結果を発表した。離職の理由は「人間関係によるストレス」が54%で最大。高校時代の就職活動で職場見学した企業数はゼロ、もしくは1社という回答が55%を占め、企業についての情報不足が浮き彫りになった。

厚生労働省によると、高卒者は大卒者に比べ就職後に早期離職する傾向が強い。多くがパート・アルバイトなど非正規で再就職しており、格差固定につながっているとの指摘もある。和歌山県は是正のため、最初の応募を1人1社に制限するルールを2021年度に撤廃した。大阪府も22年度からの見直しを検討している。

今回の調査は2014~21年に高校を卒業して就職した人を対象に、21年12月8~9日にインターネットを利用して実施。全国の472人が回答し、そのうち入社後3年以内に離職した人は245人だった。

早期離職の理由として、人間関係に次いで多かったのは「長時間労働のため」と「業務内容でのミスマッチ」で、それぞれ33%と20%だった。ほかに「待遇や福利厚生に対する不満」「他にやりたいことが見つかったため」「病気や怪我(けが)などによる健康状態の悪化」が13%台で並んだ。

高校時代の就活で職場見学した企業数については、ゼロが23%、1社が32%を占め、2社以上は31%にとどまった。一方、辞めなかった人は2社以上が46%で、ゼロの14%、1社の33%を上回った。調査したジンジブは「早期離職した人は、就活で企業を比較検討する機会が少ない」とみる。

進路指導や就活の時に教えてほしかったこととしては、「自分がどんな職業に向いているか」と「就職後のこと」がそれぞれ40%で最も多く、「社会にどんな仕事があるか」が31%で続いた。

また3年以内に離職した人にいつ離職したかを聞いたところ、入社1年以内が46%を占めた。離職者の84%が再就職したが、そのうち正社員は52%にとどまり、パート・アルバイトが26%、契約・派遣社員が21%だった。高校を卒業した時点ではほぼ100%が正社員だったが、早期離職によって雇用形態が不安定になっている。

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