ダイキン、月額5.12%賃上げ 2000年以降で最大
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ダイキン工業は14日、2023年の春季労使交渉(春闘)で、組合員平均で月額1万7000円の賃上げを実施すると回答した。労働組合の要求に満額回答した。2000年に始めた現行の賃金制度では過去最大の引き上げ額で、賃上げ率は平均5.12%となる。23年3月期に2期連続の最高益を見込む好業績や物価上昇なども踏まえ、初任給も含む賃上げを実施する。
ダイキンは定期昇給や基本給を一律で引き上げるベースアップ(...
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賃上げは賃金水準を一律に引き上げるベースアップと、勤続年数が上がるごとに増える定期昇給からなる。2014年春季労使交渉(春闘)から政府が産業界に対し賃上げを求める「官製春闘」が始まった。産業界では正社員間でも賃金要求に差をつける「脱一律」の動きが広がる。年功序列モデルが崩れ、生産性向上のために成果や役割に応じて賃金に差をつける流れが強まり、一律での賃上げ要求の意義は薄れている。