鉄道150年 開業の地、イベントなど祝賀ムード - 日本経済新聞
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鉄道150年 開業の地、イベントなど祝賀ムード

日本初の鉄道が1872年に開業してから14日で150周年を迎えた。JR東日本が開業の地の東京・新橋と横浜で、記念イベントや先人の業績をたたえる献花式を開くなど祝賀ムードに包まれた。記念の乗り放題切符やグッズが人気を集め、各地の鉄道でも行事がめじろ押しだ。

東京都港区のJR新橋駅では14日午前、開業100周年時に広場に設置された蒸気機関車(SL)の前でセレモニーが開催された。東海道線のホームでは「お召し列車」から皇族専用の車両を除いたハイグレード車両、E655系「なごみ(和)」が記念列車として出発した。明治時代の鉄道錦絵や昔の駅前の写真を展示するイベントなども企画された。

横浜市中区の横浜外国人墓地では、日本の鉄道開業に貢献した英国人技師エドモンド・モレルらの墓にJR東の幹部らが献花した。宮田久嗣横浜支社長は「先人たちは社会の発展に貢献しようという高い志を持っていた。その魂を引き継ぎたい」と話した。

節目の年を盛り上げるグッズや切符も登場した。JR東のショッピングサイトで販売している開業時の「1号機関車」の純金製模型は価格1500万円と高額だが、実際に購入した人も。11月末まで注文を受け付ける。全国のJR線の普通・快速列車の普通車自由席が、10月23日までの連続する3日間、乗り放題となる記念パスも好評だ。

開業150周年を巡っては、6日に東京駅の東京ステーションホテルで記念式典があり、天皇、皇后両陛下が出席された。国土交通省によると、JR西日本や四国、ローカル鉄道の事業者なども10月以降、記念列車運行などのイベントを開催している。

各地で祝賀ムードが広がるなか、151年目の鉄道は厳しい状況に置かれている。人口減少などを受け、利用者が落ちこむ各地の赤字ローカル線では存廃議論も出ている。すでに路線を維持できず、バスに転換したケースもある。鉄道を含む地域の公共交通をどう確保するかが各地で大きなテーマになりそうだ。〔共同〕

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