/

僧侶らグチ聞き、心に安らぎを(キャンパス探訪)

龍谷大院の実践真宗学研究科

様々な悩みを抱えた老若男女が立ち止まる

「少しグチっていきませんか」。龍谷大学(京都市)の大学院実践真宗学研究科が街中で人々の悩みを聞く「グチコレクション(グチコレ)」の一幕だ。一人で抱え込まず、感情を吐き出す場があれば、心の安らぎにつながるのでは。そう思いながら活動を続けている。

実践真宗学研究科は現代の諸問題に対して仏教がどう貢献できるか探究するため2009年に開設された。僧侶としての資格「僧籍」を持つ学生が多い。僧侶は寺院にこもるのではなく、外に出て人々の悩みを聞くべきではないか――。「実践」する方法として、有志が12年に始めたのがグチコレだ。

京都市内の京都タワーの足元や四条通の街頭などでプラカードを掲げていると、悩みを抱えた老若男女が立ち止まる。「仲の良かった同僚に避けられている」「どんどん体が衰える」。悩みは十人十色だ。老婆心で時には何か言いたくなることもあるが、「アドバイスはしない」のが活動ルールだ。あくまで聞き役に徹し、ため込んだ感情を受け止める。

約9年間で約1600人から合計4000以上のグチを聞いた。同じ悩みを抱える人がいることを知れば、気持ちが軽くなるのではと考え、一部は浄土真宗本願寺派のウェブサイトで公開している。活動の代表を務める同科2年の保々光耀さんは「グチから様々な社会課題がうかがえ、研究の刺激にもなっている」と語る。(苅野聡祐)

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン